<記者の目>
V6が解散することが12日、分かった。ジャニーズ事務所の公式サイトで発表された。メンバーの森田剛(42)は同事務所を退所し、坂本昌行(49)長野博(48)井ノ原快彦(44)三宅健(41)岡田准一(40)は同事務所に残り、ソロで活動する。
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デビュー25周年記念日の昨年11月1日、東京・代々木第1体育館で行われた配信ライブを会場で取材した。事務所コメントによれば19年からメンバー間で話し合いが持たれており、解散の方向が見えた上でのライブだったと思われる。「解散」を念頭に録音した音声を聞き直すと、メンバーはとても正直だった。
今後の活動を聞かれた場面でのこと。坂本は「(V6は)目標を作らないグループ。『こうなろうぜ』とか『来年こんなことしようぜ』とか一切話し合うことなく、一生懸命目の前のことをやってきた」。その上で「この先は想像もできないです」と答えた。メンバーそれぞれの活動が充実するほどにグループの大きさも感じたというが、未来については明言せず「この先は、僕の口からはちょっと言えないですね」と繰り返した。
井ノ原は25周年に向けたメンバー間の対話について「6人でここまで話したのは初めて」と振り返った。また「話していて思ったのは、みんな今を見ている。今を生きているんだなと思う」と話した。役者業に専念したい森田の気持ちをくみ取ったものにも感じる。「30周年」など将来を見据えた言葉でファンを喜ばせることはできたかもしれないが、誰もそれをしなかったのは、振り返れば誠実な対応だった。
坂本は「25年前の今日デビューして、25年後の今日また同じ景色を見られることは、喜びよりも奇跡に近いと感じている」とも語った。解散が決まった上での言葉であれば、よりずっしりと響くものがある。【遠藤尚子】
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