
「スパイの妻」(黒沢清監督)が、16日から公開される。ベネチア国際映画祭で、最高賞に次ぐ銀獅子賞(監督賞)を日本人で17年ぶりに獲得した話題作。「妻」を演じた蒼井優(あおい・ゆう)(35)が、撮影の現場を振り返る。(石井健)
■NHK制作陣とタッグ
「現場は普段にも増して緊張感に包まれ、常にピンと糸が張っているようでした」
黒沢監督(65)の作品に出演するのは、これが3度目。今回は、まずNHKの8K撮影ドラマとして撮った。黒沢監督は普段の映画撮影スタッフではなく、初顔合わせのNHK制作陣と組んだ。このため緊張感が増したが、「同時に、絶対にいい作品ができるという安心感もあった」という。
演じたのは、貿易会社社長の妻。夫には高橋一生(いっせい)(39)。「私も一生さんもそれぞれ“答え”を持って演じましたが、現場では誰も“答え合わせ”をしませんでした。この映画には多分、正解はありません。どこをどう信じますかという巧妙な話です」
舞台は、先の大戦中の神戸だ。夫の不可解な態度の理由を知ろうと、次第に行動的になる妻。

■「女性の立場変化」
「家の奥にいた妻が、夫と“横並び”になって…。こういう女性の立場の変化も、ベネチアで評価された理由の一つなのかな」
ただ「監督賞は、あくまで監督のもの」と言い切る。「監督と、常にそばにいらっしゃる奥さま。お二人が歩んでこられた時間を形にしたら銀獅子賞のトロフィーだったという感覚」
腕を組み、時折「うーん」と天井をにらみながら、明瞭な声と多くの言葉で答えを返す。
「この映画は、歴史に残るんじゃないかな。自分がこれから映画を学ぶ人間なら、絶対に見ておきたい作品です」
◇
〈スパイの妻〉民昭和15年、神戸で貿易会社を営む福原優作(高橋)は、満州で恐ろしい国家機密を知り、これを世間に知らしめようとする。妻の聡子(蒼井)は、夫を信じ、ともに生きようと心に誓うが…。16日から東京・新宿ピカデリー、大阪・シネ・リーブル梅田などで全国公開。1時間55分。
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