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松本幸四郎、5代目『鬼平』に決定「興奮」 『梅安』は豊川悦司「映画の神さまがくれた」 - ORICON NEWS

 歌舞伎俳優の松本幸四郎(48)と俳優の豊川悦司(58)が12日、都内で行われた池波正太郎原作『鬼平犯科帳』『仕掛人・藤枝梅安』映画化決定製作発表記者会見に出席。幸四郎が新たな鬼平、豊川が新たな梅安を演じることが、発表になった。

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 叔父の中村吉右衛門から鬼平を受け継ぐことになった幸四郎は「叔父にも前にお話をしました」と出演することを話したものの、内容については「またの機会にでも(笑)」と、いまは2人の胸の内にとどめた。

 出演決定については「すごぶる興奮しております。池波先生が江戸の世話物を書きたいという思いからできた鬼平犯科帳。職人芸でお見せしていきます。5代目の鬼平を演じられることになり幸せでございます」と、感無量の様子を見せた。

 豊川は「今回、藤枝梅安というとてもとても大きなキャラクターをお借りすることになりました。身が引き締まるどころか縮こまります」と恐縮。続けて「緒形拳さんが演じられていて、僕の中でも憧れのヒーローだったので(出演を)迷う部分もありましたが、素晴らしいシナリオがあり、腹をくくってチャレンジしがいのある仕事だと思えました。映画の神さまがくれたものだと思います」と出演を決断した経緯を語った。

 いま時代劇がどのような意義を持っているか問われた豊川は「時代劇はこれから黄金期がくる期待があります。世界的な流行を見ても、未来を見ることよりも、過去、昔の人たちがどういう生き方をしていたのかを学ぼうとしている。そういう意味で時代劇で描かれるシンプルで人情ある世界はどんどん需要が出てくると思っています」と期待を寄せた。

 『鬼平犯科帳』は「鬼の平蔵」こと火付盗賊改方長官・長谷川平蔵を主人公とする捕物(罪人の捕縛)を扱った物語。1968年から『オール讀物』(文藝春秋)で連載が始まり、池波さんが他界する1990年まで23年にわたって135作が発表された。過去には、八代目・松本幸四郎、丹波哲郎さん、萬屋錦之介さん、中村吉右衛門らが長谷川平蔵を演じている。

 『仕掛人・藤枝梅安』は、 殺し針で人知れず悪を葬る「仕掛人」としての裏の顔を持つ鍼医者・藤枝梅安の活躍を描いたハードボイルド作品。72年に『小説現代』(講談社)で第1作が発表され、端正に描き込まれた江戸の暗黒街の仕組みや定法、独自に創案された用語、庶民の日常とのコントラストが人気を集めた。映像作品では、緒形拳さん、田宮二郎さん、萬屋さん、小林桂樹さん、渡辺謙、岸谷五朗が主演を務めている。

 『梅安』は、22年に映画2作品を撮影。23年2月に第1作、同年5月に第2作を公開予定。監督は、『セーラー服と機関銃』『抱きしめたい!』『ギフト』『救命病棟24時(第4シリーズ)』などの演出を担当してきた河毛俊作氏。

 『鬼平』は、映画を23年5月ごろに撮影を開始し、連続シリーズを23年末に行う。映画は24年5月の公開予定で、同時に連続シリーズも配信する。監督は、『北の国から』シリーズの演出や『最後の忠臣蔵』(10年)などで知られる杉田成道氏。また、連続テレビ小説『なつぞら』や大河ドラマ『風林火山』などを手掛けてきた大森寿美男氏が両作の脚本を担当する。

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