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「全裸でやりたかった。心は全裸です」片岡鶴太郎、村西とおる氏とトーク - サンケイスポーツ

村西氏(右)とともにトークイベントに登壇した片岡鶴太郎

村西氏(右)とともにトークイベントに登壇した片岡鶴太郎【拡大】

 俳優、片岡鶴太郎(65)が12日、東京・浅草花劇場でトークライブ「鶴やしき」第3回公演「「冬だ!師走だ!しわ坊主!」にAV監督として一時代を築いた村西とおる氏(72)と登壇した。

 イベント前の取材会で、鶴太郎は「こういう世の中なので、監督の持っている生命力、エネルギーを発信して元気を取り戻していただきたいと思い、村西監督にご登場いただいた」と説明した。

 俳優、山田孝之(37)が主演して話題となった動画配信サービス、Netflixオリジナルドラマ「全裸監督」のモデルとなった村西監督。「鶴太郎さんはNHKで素晴らしい摂津晴門(を『麒麟がくる』で演じているが、)私はNHKに縁がない。倫理ニュースでテロップ流れたくらい。こういう機会なので、コロナ禍でひと時を楽しんでいただければ」とあいさつした。

 「こういうコロナ禍。皆さまに生きる勇気を提供できたら。私も72歳ですけど、恥知らずの人生を送っている。孫正義さんなどの本を読んでもダメ。自分よりもとんでもない人生を生きている人の様を知ること。私は前科7犯、米国で370年の懲役をくらった。女房といたしているところを皆さまに御開帳している。そんな人間でも生きている」と村西監督は説明した。

 続けて監督は、「私を知っていただければ、ロープを木にくくり『この世からおさらばしようと思ったけど、俺の方がまだまだましだ。よしまた頑張ってみよう』という気持ちになってもらえる」と語り、「『全裸監督』の本の帯には『死んでしまいたいときには下をみろ。俺がいる』というフレーズがある。これを発信したい」と自身の存在を知ってもらえれば、生きる力が湧いてくると力強く話した。

 鶴太郎は1980年代に放送されたフジテレビ系お笑い番組「オレたちひょうきん族」で村西監督をマネし、全裸にブリーフ姿で表参道を歩き回った過去を持つ。「本来ならば、(イベントは)全裸でやりたい。コロナ禍なので裸でやったら何を言われるか分からないので一応スーツは着ていますが、心は全裸です」と話し、「夜8時。ファミリーの時間帯にAV監督のマネをして“パンイチ”で表参道を歩いた。それがちゃんと8時に放送された。こんな素晴らしい世の中がありましたでしょうか。もう一度その時代に戻りたい」と当時を懐かしんだ。

 また鶴太郎は、肝細胞がんで7日に亡くなったコメディアンで俳優、小松政夫さん(享年78)に言及。映画評論家、小森和子さんのモノマネで自身がブレークしたことを振り返り、「子供の頃から大笑いしていた先輩。私としては『小森のおばちゃま』。小松さんもおやりになり、私が後発で、ネタを通して先輩と後輩の関係。役者としても尊敬していた。ご冥福をお祈り申し上げます」と故人を悼んだ。

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