日本将棋連盟主催の「国際将棋フェスティバル2021」が17日、都内で行われ、藤井聡太3冠(19)=王位、叡王、棋聖=が第8回国際将棋トーナメント優勝者で台湾代表のアマチュア張京鼎さん(16)とのオンライン記念対局に臨んだ。
藤井3冠は、「海外の方との対局は始めて。とても楽しみにしています」と緊張した面持ちで角落ち対局を行った。解説を務めた羽生善治九段が「力強い棋風」と評する張アマを相手に、公式戦さながらの鋭い視線でPC画面上の盤面をにらみながらマウスを操作。挑戦を退け、「完璧な序盤だったと思います。素晴らしい対局でした」と激励の言葉を送っていた。
対局後には羽生九段を交えて感想戦を行い、「こちらが気づいていない好手を指されていた。駒落ち戦は久しぶりだったが新鮮な気持ちで指すことができた」と笑顔を見せた。
同大会は、将棋の国際的な普及・発展を目的として1999年にスタートし、以降3年ごとに開催されてきた。例年は世界各地の代表選手を日本に招待して行なわれていたが、コロナ禍の影響を鑑みて、初のオンライン開催となった。
2021年大会には、世界36の国と地域から40人がエントリー。トーナメント対局にはインターネット将棋対戦サイトの「81DOJO」を使用し、「このような大きな大会に出場するのは初めて」という台湾・台北市在住の高校生・張京鼎さんが優勝を飾った。
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