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宝塚ワールド:朝美絢、華やかに軽快に 宝塚歌劇雪組公演「ほんものの魔法使」開幕 - 毎日新聞 - 毎日新聞

魔術の都にたどり着いた青年役を軽快に演じる朝美絢(中央)=兵庫県宝塚市の宝塚バウホールで2021年5月20日午後5時40分、反橋希美撮影
魔術の都にたどり着いた青年役を軽快に演じる朝美絢(中央)=兵庫県宝塚市の宝塚バウホールで2021年5月20日午後5時40分、反橋希美撮影

 宝塚歌劇団の雪組スター、朝美絢(あさみじゅん)が主演のミュージカル「ほんものの魔法使(つかい)」が21日、兵庫県宝塚市の宝塚バウホールで開幕した。米作家のポール・ギャリコが1966年に発表したファンタジー小説が原作で、木村信司が脚本・演出を手がけた。華やかなオーラで存在感を増してきた朝美が、無垢(むく)な心を持つ魔法使いを軽快に演じている。

 舞台はマジシャンたちが住む魔術の都、マジェイア。旅を続けた末にやってきた青年アダムは、市長の娘ジェイン(野々花ひまり)を助手に「魔術」を披露する。ところが、その仕掛けが誰にも分からないことが波紋を広げてゆく。

伸びやかな歌声を響かせる朝美絢(左)と野々花ひまり=兵庫県宝塚市の宝塚バウホールで2021年5月20日午後6時53分、反橋希美撮影
伸びやかな歌声を響かせる朝美絢(左)と野々花ひまり=兵庫県宝塚市の宝塚バウホールで2021年5月20日午後6時53分、反橋希美撮影

 今公演が3度目の主演となる朝美は、人とは異なる不思議な存在を情感豊かに表現。序盤の屈託のない笑顔もいいが、不穏な空気になる終盤の超然とした表情が印象的だ。しゃべる犬、モプシー役の縣千(あがたせん)は二枚目を封印し、耳をかく仕草や鳴き声がコミカル。アダムが手助けするマジシャン役に抜てきされた2020年入団の華世京(かせきょう)も演技、歌唱ともに目を引いた。

 6月1日まで。5月30日午後3時公演はインターネットテレビでライブ配信する。KAAT神奈川芸術劇場での公演は6月8~16日。【反橋希美】

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